フリーコンサルタントへの独立方法とキャリアステップ論 “安定して仕事=案件を獲得するには?”_03
2023.02.21

本記事のサマリ

今回は、昨年開催させていただきましたイベント“フリーコンサルタントへの独立方法とキャリアステップ論”の内容について連載で公開させていただきます。第3回目は“安定して仕事=案件を獲得するには?”について、当日登壇いただいたYoutubeチャンネルニックとまるたろうのフリーランスTVでおなじみのまる氏と弊社代表東野の対談内容をご紹介させていただきます。

プロフィール


YouTube“ニックとまるたろうのフリーランスTV” まる氏
大学卒業後、大手SIer、日系コンサルティングファーム、監査法人系のコンサルティングファームを経て独立。
現在は某事業会社のDX推進プロジェクトにフリーのITコンサルタントとして参画しつつ、自身の経験を基にSNSでIT人材のキャリアについて発信中。2020年にYouTubeチャンネル”ニックとまるたろうのフリーランスTV”を立ち上げる。

イーストフィールズ株式会社 代表 東野智晴氏
2009年に大学院卒業後、東京海上日動火災保険株式会社に入社し、IFRS対応プロジェクトに従事。その後、2013年に株式会社ベイカレント・コンサルティングに入社し、マーケティング・セールス領域の改善を中心に支援。データサイエンティストとして社内研修の講師も務める。5年連続で目標未達だった部門を目標達成に導くなど、データ分析や調査から実行まで一気通貫で支援し、成果を出すことに強みを持つ。2018年10月にイーストフィールズ株式会社を設立。

Q:安定して案件=仕事を獲得するには?

まる氏:営業面とスキル面の2つが必要です。営業面でいうとフリーランスはイーストフィールズのようなエージェントにお願いするのが一番いいかと思います。コンサルファームに注力するのが一番かととは言うもののだからといってイーストフィールズとしか仕事をしないのはやめたほうがいい、色々な会社やエージェントがあるので色々なエージェントと登録・面談して仕事を紹介してもらえる状態を準備しておくのは大事です。スキル面に関していうと、難しいと思っていて、幅広い知識を身に付けるか、1つに特化するか、どっちもあるパターンです。

東野氏:正解は1つじゃないですね。ProConnectだけを登録して欲しいのではなく、色々なチャネルを持っていたほうが、エージェントやプラットフォームでなくても、人脈も含めて仕事を紹介してもらえる。入口はたくさんあったほうがいいので、それをできる限り確保していくのはフリーランスとしての基本だと思っているし、条件に関しても相見積もりじゃないが、たくさん見たほうが良い条件の案件に出会えるかと思うので、そこは絶対やったほうがいいし、やるだけ単価が上がります。
今の発言は、たぶん、あとで後で怒られるんですけど。 笑

まる氏:

東野氏:スキル面については、まるさんが言っていた通り、私も悩ましいなと思うところがあって、安定して仕事を獲得していくと何パターンかの人がいる、営業が強い人がいる。もう一つがスキルで、突き抜けていてこの領域だったらほぼトップクラスという人達、金融×特定の製品みたいな、この掛け算で日本で上はいない人なら、ほぼ間違いなく仕事に困ることはない。もう1つのパターンは、基本は何でもできる人で、幅広い案件に対応できるところで、仕事を安定させている方々もいる。オススメでいうと、2番目かと思う。報酬で高いのは2番目が圧倒的に高い。ここの領域ったらトップクラスという人も、攻めた方が報酬は高くなりがち。ニーズも基本的には無くならない。掛け算にすると、難易度が下がる。保険業界のトップセールスは難しいが、保険×IT×αでさらに掛け算して、この3つができるのは俺しかいないぜ!だと案件は結構ある。よっぽどニッチでなければ、そういう人は安定しているし、案件も長いし、単価も高いと商品と同じなので、需要と供給だと、供給が少なくてかつ需要はそこそこ多い所を狙う。供給が傾いているほうを狙うのが一番良いかと思います。

まる氏:戦略・業務・ITでいうと?

東野氏:圧倒的にITじゃないかと思います。

まる氏:知り合いで戦略系の人がいるが、単価は良いが、戦略系案件がないので、、。

東野氏:確かに。

まる氏:単価は高いが、空白期間が出ると聞いた。

東野氏:戦略は案件の期間が短いので、回転させなきゃいけない確率論ではある。業務・IT案件は多くて安定しやすい。戦略案件は確かに難しいところがある。

【質問】
前に居た会社で、業務とITのスペシャリストになれと、業務×ITのハイエンドを目指せと言われました。それで価値を高めろということを言われていた。両方できるという人はどうでしょうか?

東野氏:とても強いと思う。キャリアパスでいうと、エンジニアをやっていて、業務やプロジェクトマネジメントができるようになりました!という人は強いです。

まる氏:強いですね。

【質問】
今どういう系の業務が中心に多いとか、熱い、単価が高い傾向にありますか?

東野氏:個人的には、DX:デジタルトランスフォーメーションというバズワードの中にある。デジタル化だと、その業務系はかなり多い。IT×業務のまさにど真ん中だと、そこの引き合いは強い。我々が企業のアポイントを取っていても、やはり悩んでいる所は、DX化したいとか、こういうところでデジタル化したいが、紙媒体が残っているとか、そういう企業は多いですね。

まる氏:DXは今、流行りですよね。

東野氏:昔からシステム化の要件はあって、そのキーワードがビックデータになったりと、ところどころで名前が変わっているだけで、あんまり変わらないんじゃないかと捉えています。

まる氏:今のプロジェクトも、DX系。その前の案件もDXだったが、企業のデータを「データが細分化されてから、統合しましょう」と統合した後は、「分析しやすいように、BIツールにしましょう」「分析もAIを使いましょう」とかもあるが、昔からある仕組みですね。

対談動画はこちら ⬇

https://youtu.be/Dsisx-oGjr0

次回は“将来的なキャリア形成の考え方”についてをお届け予定。