Freelance consultant interview “キャリア”と“働き方”~戦略コンサルタント 石澤浩介さん~
2023.05.22

本記事のサマリ

ProConnectに登録いただいているフリーランスコンサルタントの方に“キャリア”と“理想の働き方”についてインタビューさせていただいた内容をご紹介いたします。3人目のゲストは、戦略コンサルタント 石澤浩介さん! 戦略コンサルタントとしてのキャリア形成から、将来のビジョンまでのお話を伺いました。

キャリアについて

Q:経歴についておしえてください
A:大学を卒業後、国内シンクタンクにて1年の研修を経て、経営コンサルタントとして、中小企業や官公庁に対する、戦略、調査案件、幅広くテーマを扱ってきました。2021年に3年半務めた後に退社し、戦略に特化した会社でスキルアップしたいという思いが強まり、外資系コンサルファームに転職しました。約1年勤めた後にフリーコンサルタントとして独立し、現在に至ります。
 
Q:コンサルタントになった理由、きっかけは?
A:コンサルタントという職種は転職活動の際に初めて知りました。元々は、グローバル且つ多様な商材に携われると思っていたので商社にも興味がありましたが、意外と1つの商材に特化する事を求められると聞いて、やめました。自分の特性として、興味の移り変わりが早いことを自覚していましたので、1つの事業会社に務めるより、多くの会社の戦略や経営に携わりたいという思いが強く、コンサルタントにチャレンジしようと決意しました。
 
Q:フリーランスになった理由、経緯、ターニングポイントは?
A:働く中で、いずれ仲間と事業を立ち上げる、もしくはコンサルタントとしてフリーランスとして活動したいという思いは持っていました。
ライフスタイルの変化があり、必要に迫られたのもありますが、まずはフリーのコンサルタントとして独立することを決めました。
フリーとして勝負するにあたり、一般的に言われる安定性に対する不安はありましたが、外資系コンサルファームの先輩たちのコンサルタントとしての姿勢から刺激をいただき、自分も頑張ってみようと思うことができました。
 
Q:現在はどんな案件に参画されていますか?
A:例えば、3月までは、いくつか案件を掛け持ちしていました。
1つ目の案件は、自動車業界のクライアントに、10年後の将来を見据えた長期ビジョンの策定を行いました。当初は4ヶ月の案件でしたが、クライアントと話し合い最終1ヶ月半で納品し、スピード感の必要な案件でした。また10年後を見据えた戦略のため未来予測の要素が多く、納得いただける提案に仕上げる事が一番時間を費やした部分でした。
2つ目の案件としては、エンターテイメント領域の会社で新規事業の戦略作成に携わりました。
日々最善を尽くす事に魅力を感じるため、両案件ともに新規事業に携わる事ができて、楽しくお仕事させていただきました。
 
Q:案件継続の秘訣はありますか?
A:依頼内容以上の課題をみつけて解決、提案していく姿勢を大事にしています。
1つのクライアントから案件を貰い続けるのであれば、参画しているプロジェクトだけではなく、先を見据えた提案ができるように仕事を進める事が重要であると捉えています。
フリーコンサルとして働く以上、常に期待値を超える仕事をすることに変わりはないのですが、エージェントを介した案件に頼らず、自分自身で案件を獲得できる働き方を意識していています。
具体的に期待値を超える仕事の仕方としては、エージェント案件では、最初にお客さんにヒアリングをして生の声から、プロジェクトの背景や課題を的確に把握して、正しいスタート地点に立つ事が重要であると捉えています。
ここで、元々の案件依頼内容とは別の課題が出てくる事もあります。まずは、最初の課題を明確にして、取り組むのですが、新たな課題の部分に関しても、ゆくゆく取っていく事を想定して仕事に取り組む事もあります。
 
Q:キャリア形成の秘訣は?
A:将来目指すべき姿から逆算する方法ではなく、環境を選びつつ、1つ1つの仕事を積み上げていくスタイルだと捉えています。
コンサルタントという職種の特性上、まずは経験を積む事が重要です。その中で、自身の目指したい方向性が見えてきてタイミングが訪れたら、極めたい領域に特化したファームに転職するなどが、正しいキャリアの描き方だと思います。
実は、いずれはコンサルタントを辞めようと考えています。コンサルとして戦略を極めるのであれば、ファームを辞めるという選択はありませんでした。
この先としては、自分の掛けたいサービスに出会えたら事業を立ち上げたいと思っています。
先にもお伝えしましたが、自身の性格として興味の移り変わりが早いという特性があるので、いくつか事業を多角的に展開することにも魅力を感じています。
 
Q:得意領域について、得意領域の広げ方は?
A:まずは、得意領域を持ち、深ぼっていくことが重要であると考えています。
例えばヘルスケアの新規事業など、業種×テーマで自分の強みを構築したいと思っています。
得意領域の広げ方は、プロジェクトの経験を積むことに尽きると捉えているので、まずは業種かテーマどちらかで、この人に頼めば間違いないというステップまで持っていくのが第一歩かと思います。現在はスタートアップのプロジェクトでの経験を積んでいる段階なので、今後は業種に特化していきたいというのが現在のフェーズです。

働き方について

Q:ご自身の描く理想の働き方について
A:フリーランスになってからは、時間に囚われず自分で自由に仕事とプライベートの時間を振り分けられているので、満足しています。
 
Q:将来のビジョンはありますか?
A:「自分のやりたいことで生活ができる」が理想のビジョンです。
“お金を稼ぐ”という価値観を超えた“好きなこと”を探していて、“好きと思える仕事”が見つかったら事業として展開したいと思い描いています。
自分たちが創り上げたモノを販売する、創り上げた新しいモノで価値を提供できるような事をサービスをイメージしています。
その時は、お金ではなく“やりがい”を優先した生活を実現し、気の合う仲間とできたら究極に理想だなと思っています。
 

最後に

今回お話を伺い、非常にスマートな方であるという印象を受けたと同時に、とても人間味の溢れる方であると感じました。ご自身を興味の移り変わりが早い“飽き性”であると分析されて、コンサルタントのお仕事に従事されているとの事でしたが、“飽きることのない好き”な事を見つけたいというお話に、感動を憶えました。これからもご自身の描く理想に向かって邁進されるお姿が想像できます。インタビューにご協力いただき、ありがとうございました!


イーストフィールズ本社にて