Freelance consultant interview “キャリア”と“働き方”~ ITコンサルタント 青野敦至さん ~
2023.08.17

本記事のサマリ

ProConnectに登録いただいているフリーランスコンサルタントの方に“キャリア”と“理想の働き方”についてインタビューさせていただいた内容をご紹介いたします。5人目のゲストは、ITコンサルタント青野敦至さん! ITコンサルタントとしてのキャリア形成から、将来のビジョンまでのお話を伺いました。

キャリアについて

Q:経歴について教えてください
A:大学卒業後、大手Slerにて、SEとしてDynamicsAXアドオン開発やInfor LN/Baan運用保守などを担った後、コンサルファームに転職しました。コンサルタントとしては、公共機関向けの既存SAPエンハンスや、自動車部品メーカー向けのSAPグローバルロールアウトで、FI要件定義から概要設計、AA、ARサブモジュールリーダーを担当。その後メーカーの情報システムに移り、中小規模グループ会社向け標準ERP「D365」構築や、WFツール「PEGA」導入、EDIサービス切り替えではRPFの作成とプロジェクトマネジメントに務めた後に、独立し現在に至ります。
 
Q:コンサルタントになった理由、きっかけは?
A:SEとしてスタートした時から、エンジニアとしてのキャリアを構築したいと思っていました。当初は、スーパープログラマーを目指したいと考えておりましたが、働いているうちに、上流工程の要件定義やクライアントフェイシングに強みを持ったエンジニアになりたいという気持ちが強くなりました。
大手Slerからコンサルファームに転職したタイミングからコンサルタントとして働いていますが、コンサルを目指したのではなく、あくまでもエンジニアとしてのキャリアを考えた時に、それまで担っていた仕事より上流の内容がコンサルの領域でした。
コンサルファームで実務を経験する中で、業務や経営の目線でのシステム提案は自分に向いていると感じましたし、若いうちからチームマネジメントも任せて貰えたことも、貴重な経験でした。上流工程やマネジメントの仕事内容は予想外に自分のスキルセットにフィットしたのだと捉えています。
 
Q:フリーランスになった理由、経緯、ターニングポイントは?
A:学生時代からバンドを組むなど、昔から音楽が好きなため、いつか自分のライブハウスを持ちたいと思っています。そのためには、少しでも早く資金を貯める必要があるため、フリーランスの道を選んだ理由の1つです。好きなことがビジネスとして成り立ったら面白いという考えがベースにあります。実はコンサルティング会社に勤めていた際に、ハードワークのため一度体調を崩しているのですが、その後に移った事業会社では、コンサルティング会社に勤務していた時よりも、より上流の業務に携わっていました。具体的には、構想策定、製品選定、予算計画に加え、IT都市計画の策定や、システム全体のグランドデザイン検討も行っていました。その経験で自信がついたのも、フリーランスとしての独立に踏み切った理由です。SAPを真剣にやっていたからこそ、ポテンシャルを見込んでいただき、未経験領域でも任せていただけたのではないかと捉えています。
 
Q:現在はどんな案件に参画されていますか?
A:某グループ向けの半導体事業部のSAP導入を行っておりまして、その中で自分は会計モジュールの管理会計と固定資産を担当しています。SAPのテンプレートは出来上がっていて、いくつか導入されているものを半導体部門むけにカスタマイズして、ロールアウトしていくという事を行っています。要件定義、課題検討、ベンダーコントロールを役割として担っています。その他には20%稼働で、コンサルタント専門の転職サイトのライターとしてコラムを書いています。コラムの内容としては、ITコンサルやSAPコンサルの仕事の紹介です。自分でブログを書いていた経験があり、知人から声をかけていただいたのがきっかけです。
 
Q:案件継続の秘訣はありますか?
A:「当たり前のことを、当たり前にやる。」でしょうか。アサイン面談のときに、単価や仕事内容が、自分の身の丈にあった案件であるかを判断してから参画し、求められる事に対し成果を出す。当たり前ですが、マネージャーや上長、メンバーが何を求めて、何に困っているのかを、アンテナを立てて、アウトプットを出す。現在参画中の案件は、去年の9月から契約させていただいていますが、現在まで継続してやらせていただいています。また、無理をしない、NOと言える関係を構築することも大事だと捉えています。
 
Q:キャリア形成の秘訣は?
A:自分の場合は「まずは、やってみる」です。そこから自然とキャリアが創られています。凝り固まらず、決めすぎないのが特徴かもしれません。例えば、与えられた仕事を、同期でNo.1取れるくらいに打ち込む。経験することで、向き不向きや、自分がその仕事が好きなのか、嫌いなのかが判断できて、初めて、働き方、キャリアが見えてくると思います。自分の場合は、漠然とした興味からIT職を選びましたが、正直始めてみたら、プログラミングは向いていないと感じました。いわゆるコーディングは全然駄目でしたね。しかし、エンジニアにはコーディングだけではなく、要件定義やプロマネのポジションがあるという事を知り、キャリアチェンジしました。自分に向いているのではないかと思える領域を知ることができたのは、最初に与えられた仕事に真剣に取り組んだからこそだと捉えています。与えられた仕事を全うしていたからこそ、上流工程のチームマネジメント、クライアントフェイシングの仕事に携わるチャンスをいただいて、現在フリーコンサルタントとして働けているのだと思います。
 
Q:得意領域について、得意領域の広げ方は?
A:コンサルタントとしては「自然と広がっている」と感じています。特に意図して広げようとはしていません。先程のキャリア形成と同じで、与えられたら、やってみるという精神でトライしてきた結果、自然と領域が広がったのだと捉えています。自分は固定資産のスペシャリストなのですが、現在、未経験の管理会計モジュールの仕事もさせていただいています。人材不足のため、ポテンシャル判断で、未経験は承知の上で依頼をいただきました。
 
一方で本業のコンサルタント以外では、意図して領域を広げています。ライターの仕事に関しては、自分が元々興味があったので、本も読みましたし、ライティング講座を受講したり、自ら時間と経費をかけて学びました。その他には、キャリアコンサルタントの資格を持っています。こちらも興味がありまして、トライしました。副業やボランティアでできたら良いなという思いから習得しました。現在は、この資格を活用して直接的に仕事をしていませんが、チームをつくっていくフェーズに入った時に活用できるのではないかと思っています。
 

働き方について

 Q:ご自身の描く理想の働き方はありますか?
A:自分はメリハリのある働き方が向いているので、現在フリーランスとして働けている事には満足しています。フリーランスの良いところは、時間を自由にコントロールできる事なので、来年には、集中して仕事をした後に、まとまったお休みを取るなど、さらにオンオフのある働き方ができたらと考えています。その先の将来は、起業して自社の仕事と他社案件を両立させられたら、さらに理想です。段階を踏んで、目指す働き方に近づけられたらと思っています。
 
Q:将来のビジョンはありますか?
A:将来は自分で会社を設立したいです。コンサルティングを事業の主としながらも、ライブハウスの運営など、好きなことをビジネスとして成立させたいです。
 

最後に

今回お話を伺わせていただき、良い意味でコンサルっぽくないという表現が正しいのか、質問へのお答えが一言で終了することが多かった印象です。そこから深掘りしていくと、過去にインタビューさせいただいたコンサルタントの方と、表現の仕方は違えど、実行されている事は同じであると感じました。とても軽やかに、しかし真剣に、未経験事も含め職務に取り組んでいらっしゃる印象を受けました。最終的には会社を立ち上げて「好きなことをビジネスにしたい」と仰っていましたが、好きではないと感じている事にも徹底的に取り組むからこそ、「好き」や「得意」なことが増え、そこから可能性やチャンスがひろがっていらっしゃるのだと思います。お忙しい中、インタビューにご協力いただき、ありがとうございました。
 

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