本記事のサマリ
ProConnectに登録いただいているフリーランスコンサルタントの方に“キャリア”と“理想の働き方”についてインタビューさせていただいた内容をご紹介いたします。4人目のゲストは、AI・ITコンサルタント石崎翔さん! AI・ITコンサルタントとしてのキャリア形成から、将来のビジョンまでのお話を伺いました。
キャリアについて
Q:経歴について教えてください
A:大学院にて数理学の修士課程を卒業後、Slerベンチャー企業にてシステム開発に従事、通信業、製造業のBtoB,BtoC向けのシステム開発を担当、コンペ提案、要件定義PMOも担当した後、コンサルティング会社に転職しAI・ITコンサルタントとして活動、製薬業、エネルギー業、不動産業、教育業にて、IT分野では、基幹システム刷新REP作成、コンペ開催、PMOを担当、AI分野では、自然言語処理を活用したPoC運営や、構造データ分析を担当。その後、出版社に移り、IT部門の戦略立案、システム開発PM、データ活用基盤構築を担当した後、2022年3月に独立し会社を設立、現在に至ります。
Q:コンサルタントになった理由、きっかけは?
A:最初に就職したベンチャー企業にてSlerとして働く中で、キャリアシフトしたいという思いが生まれました。Slerの領域を経験したからこそ、上流からお客様の具現化できない事を提案することができるコンサルタントに魅力を感じました。
また、Slerを経験したからこその良質なRFP作成やPMOが遂行できることが強みになると考えたからです。
Q:コンサルタントとして独立、会社を設立した経緯、ターニングポイントは?
A:コンサルティング会社に所属しコンサルタントとして働き、その後の出版社でのDX責任者として活動し、沢山のことを経験する中で“誰かのせいにせず、全て自分で責任を取る働き方”を望むようになりました。
よって、自身のコンサルタティングスキルを活かした、自身の会社を設立するに至りました。
Q:現在はどんな案件に参画されていますか?
A:AI領域では、製造業・小売業・広告業様へ向けた、機械学習のビジネス適用に関して、データサイエンティストとしての技術要素も含めた包括的なアドバイザリー案件に参画しています。
IT領域では、医薬業や出版業、製造業様へ向けたシステム刷新、改善、要求整理、プロジェクトマネジメント、経営ダッシュボード作成、ITリテラシー教育などの案件に取り組んでいます。
Q:案件継続の秘訣はありますか?
A:案件継続に向けて、初回の営業面談の時点で注意しているポイントとしては、面談の段階でクライアントが本当に求めることを見極めることと、自身のパーソナリティと先方様とのフィット感、望まれる価値を提供できるかを見極めるようにしていることです。
そのため、プロジェクト参画前の面談時に貢献できないと判断した場合は辞退することもあります。
目先の利潤を犠牲にしてでも、良い関係を築けそうだと判断したクライアントさまとなら、自然と長いお付き合いをさせていただけている、独立前までの経験に基づくものです。
Q:キャリア形成の秘訣は?
A:結果を出し続けることによって、自然とキャリアは創り上げられると捉えています。
お客様の目標を見失わず、常に危機感を持ちながら、何ができるかを考え続けて自分でキャリアを築いていくということを意識しています。
Q:得意領域について、得意領域の広げ方は?
A:領域の広げ方でいうと、現在のAI・IT領域以外にマーケティング分野を勉強中です。
学びには当然のことながら、インプットとアウトプットが必要ですが、インプットでは当たり前ですが専門書を読む事、そして数年先にはMBAを取得することも検討しています。
アウトプットの方法でいうと、日本情報システムユーザー協会(JUAS)内に、他社様と共同で研究会組織を主催して、自らの逃げ場を塞ぎ、環境から整えることを意識して進めています。
アウトプットする場所は現実に出来る限り近い状況をつくることを意識しています。
働き方について
Q:ご自身の描く理想の働き方はありますか?
A:現在は目標にむけて全力で取り組み中のため、希望としてはありますが、現在はワークライフバランスというのは優先順位の中にあげておらず、将来のビジョンに向けて邁進中です。
Q:将来のビジョンはありますか?
A:まずは、今後ビジネスを運営するにあたって、先にも述べたようにマーケティングのスキルを身に着けて、AI・IT ・マーケティング コンサルタントの肩書を持ち活動できることを目指しています。理由としては、マーケティング領域まで網羅できると、事業として一気通貫して担えるので、他社と差別化されたソリューションになると考えています。5年以内にマーケティング領域のスキルを身に着けるスケジュールを目指しています。
現在、会社をもっていますが私一人です。しかし、先に述べたようにマーケティング領域のスキルを身に着けた後は、人を採用し、量をとっていくという次のステージに進める事を想定しています。
現在の日本は各企業がDXを掲げて久しいですが、まだまだお客様自身が望むゴールに到達しているケースは少ないと感じています。もちろん競合・社会環境の変化によるゴールの変化もありますが、大きな原因の1つとして、対象業務に関連する周りの領域の理解と影響力に限界があるため局所最適化に陥りやすく、本当の意味での良質な、売上向上や事業創出など、インパクトの大きなデジタル化が進められていないことにあると捉えています。その原因を解消するためにも、自身も知見を深め、中期的には会社をマルチレンジで活躍できる方を採用して、マルチレンジで活躍できる集団にし、本当の意味でのDXを進められる会社にしたいと思っています。
人生目標としては“社会に貢献したい”という思いがあります。まだまだ試行錯誤中ですが、私なりの社会貢献を目指します。
最後に
今回お話を伺い、常に上を見てご自身のスキルを上げ、経験をすることでスキルを確かなものにされるという行動力に感銘を受けました。ご自身の領域を強固なものにするためのスキルアップだけではなく、まったく違う領域を学ぶ環境を自らの手でつくり、人を巻き込きこんでいくという事を実行に移せるという方は、とても希少な存在であると思います。
これからも、ご自身の描くビジョンに向かって邁進されるお姿が想像できます。お忙しい中、インタビューにご協力いただき、ありがとうございました。
イーストフィールズ本社のフリースペースにて