コンサルティング業界にいると聞かない日はない「PMO」。フリーランスコンサルタントにおいても同じく、PMO案件は常に募集がかかっています。

この記事では、フリーコンサルとして働いている方はもちろんこれから独立を検討しているコンサルタントの方に向けて、フリーランスPMOの単価相場、案件例、未経験者の参入方法などを、フリーコンサル向けエージェント「ProConnect」を運営する側の視点から詳しく解説します。

PMO案件とは

PMO（Project Management Office）とは、プロジェクト管理を主目的として、以下のような業務内容のコンサルティング案件です。

• プロジェクト計画、進捗管理、課題管理、品質管理
• 会議ファシリテーション、議事録作成、日程調整、資料作成
• ステークホルダ調整（御用聞き）、ベンダマネジメント

「PMO」という単語が抽象的なため、案件によって業務内容は様々です。
ドメイン知識がそれほど必要ない議事録作成から、事業戦略立案のチームメンバーなど高度な知識が必要な案件まで、一緒に語るには無理があるほどの幅があります。

メインストリームとしては、システム開発系のITプロジェクトの推進役として、ベンダの開発進捗管理であったり、課題管理・対策検討などを行う案件が多いです。

フリーランスPMOの単価・年収相場

フリーランスPMOの単価は、経験やスキル、プロジェクトの規模によって大きく異なります。
コンサルタントの職位と合わせると、人月単価＝報酬としてもらえる額は下記のようなレンジになっています。

• アナリストレベル（経験3年未満）：月額80万～120万円（年収：960万~1440万円）
  • 主にサポートタスクやプロジェクトの補助業務を担当
• コンサルタントレベル（経験3～5年）：月額100万～150万円（年収：1200万~1800万円）
  • 小規模プロジェクトの管理や、特定の領域のコーディネーションを担当
• マネージャーレベル（経験5年以上）：月額150万～250万円（年収：1800万~3000万円）
  • 大規模プロジェクトの全体管理や、複数プロジェクトの統括を担当

また、大規模プロジェクトで複数ベンダが関わる案件の管掌経験がある場合、ニッチな領域やSAPなど特定ツール・分野に特化している場合は、さらに高い単価設定となっているケースも多々見られます。

フリーランス向けPMO案件例

実際にProConnectにて募集されたフリーランス向けのPMO案件例をいくつか掲載します。

案件例①　原薬卸企業の成長戦略策定プロジェクト

• ロール：マネージャー
• 人月単価：170~200万円
• 稼働率：50~100%
• 出社頻度：週2-3
• 内容：各事業の成長戦略の設計、事業計画（PL）の作成、成長戦略に基づくアクションプラン・ロードマップの作成

案件例②　大手通信業における新規事業PJ/事業成長PJ等の推進

• ロール:コンサルタント
• 人月単価：130~160万円
• 稼働率：50~100%
• 出社頻度： 週5(常駐)
• 内容：プロジェクト計画概要の作成サポート、目標設定、アサインメント、スケジュールなどをディレクターとすり合わせ、議事録取得、ファシリテーションといったロジスティクス周りおよび課題分析や改善提案・実行

案件例③　NWの刷新案件とM365導入にむけたIT企画構想

• ロール：アナリスト
• 人月単価：90~100万円
• 稼働率：100%
• 出社頻度：週2-3
• 内容：企画書作成、お客様のコメントとレビューを受けドキュメント化（パワポ作成）、上記に資する各種調整

案件例④　大手ファームにおけるSAP SD領域支援（不具合分析、業務分析）

• ロール： シニアコンサルタント
• 人月単価：120~190万円
• 稼働率：80~100%
• 出社頻度：週2-3
• 内容：現行システムの不具合分析、業務分析およびその再設計、抜本的な対策検討

現在、ProConnectでは100件ほどのPMO案件が募集中です。気になる方はぜひ無料登録いただき、あなたにマッチする案件を探してみてください。
https://pro-connect.jp/

PMOフリーランスは未経験者でもチャレンジしやすい

フリーランス未経験者、はたまた、コンサルタント未経験者が挑戦する案件として、PMOというポジションは敷居が低いです。

前述のとおり、偏に「PMO案件」といっても幅があります。
そのため、未経験者でもある程度対応できるアナリストレベルの案件であれば、コンサルデビュー・フリーランスデビューの案件としては適していると考えられます。

それほど難易度が高くないPMO案件で同じ仕事をしている会社員よりは高い報酬がもらえるため、フリーランス業界の単価感や雰囲気などが把握するためにもPMO案件から始めてみても良いのではと思います。

さいごに

再三にはなりますが、「PMO」といっても案件の種類・内容は多岐にわたります。
案件紹介エージェントであれば日々様々な案件・求人に触れているため、こういったエージェントのナレッジをもうまく活用し、自分のキャリア・スキルを最大限に活かして高単価の案件を獲得いただければと思います。