【SAPフリーランス】単価相場や案件例・年収アップ方法をフリーコンサル向けエージェントが徹底解説
2024.06.18

本記事のサマリ

この記事では、SAPフリーランスコンサルタントの単価相場、今後の需要、メリット・デメリット、年収アップ方法について、フリーコンサル向けエージェントの視点から詳しく解説しています。 単価相場はフェーズや領域によって異なり、月額80万~250万円と幅広いです。 2027年問題によるSAP ERPのサポート終了に伴い、S/4HANAへの移行が進むことで需要は高まってきております。 フリーランスになるメリット・デメリットをおさえ、エージェントをうまく活用することが成功の鍵です。 ぜひ参考にしていただき、高収入を実現いただければ幸いです。

SAP社が提供するERPパッケージの導入~運用に関わるSAPコンサルタントの需要は"2027年問題”もあり年々高まっており、フリーランス業界でもその傾向は変わらず継続的に案件が生まれています。
このような背景から、コンサルティングファームから独立してフリーコンサルとしてSAP案件に携わるコンサルタントも増えてきています。

本記事では、SAPフリーランスとして働いている方はもちろんこれからフリーランスになるか検討している方に向けて、
フリーコンサル向けエージェント『ProConnect』を運営している視点から、SAPフリーランスの単価相場、需要の動向、メリット・デメリット、そして年収アップ方法について詳しく解説します。

SAPフリーランスの単価相場・案件例

平均人月単価は150万円ほど

SAPフリーランスコンサルタントの単価は、案件の内容やフェーズ、参画ポジションによって人月単価70万円~250万円と大きく異なります。
年収に換算すると、840万円~3000万円となります。

一般に、大規模なプロジェクトや複雑な要件を持つ案件は高単価であるのと、また、SAPのモジュールごとに単価が異なり、特に需要が高い下記のモジュールは高単価になる傾向があります。

  • FI(財務会計)
  • CO(管理会計)
  • SD(販売管理)
  • MM(購買管理/在庫管理) など


以下に、実際に弊社のProConnectにて募集したSAPコンサルティング案件の例を紹介いたしますため、参考にしてください。

フリーランスSAPコンサルタント案件例

SAP案件例①:医療系サービス企業のS4HC(パブリッククラウド)導入

  • 単価:170万円
  • 稼働率:100%
  • 勤務地:基本リモート
  • 対応内容:チームのリードや会議のファシリテート~実際のカスタマイズやテスト


SAP案件例②:製薬業向け/グローバルテンプレート(S/4HANA)の日本ロールインに伴うお客様支援

  • 単価:160万円
  • 稼働率:100%
  • 勤務地:基本リモート
  • 対応内容:SD Order Management業務要件定義


SAP案件例③:某国内大手製造業様向けSAP SHANA大規導入プロジェクトの現状分析

  • 単価:150万円
  • 稼働率:100%
  • 勤務地:基本リモート
  • 対応内容:要件定義前の現状業務整理



現在、ProConnectでは20~30ほどのSAP案件が募集中です。気になる方はぜひ無料登録いただき、案件を見てみてください。
https://pro-connect.jp/

SAPコンサルタントの今後の需要

冒頭でも触れた”2027年問題”の影響で、SAPコンサルタントの需要は急増しています。

「SAP ERP 6.0」の保守サポート終了に伴い、多くの企業が「SAP S/4HANA」への移行を迫られます。
この大規模な移行プロジェクトに対応するため、専門知識を持つSAPコンサルタントのニーズは高まっています。

このような状況をうけ、SAP社もフリーランスの活用を提唱しており、SAPコンサルタントの市場価値は今後数年間で大きく上昇すると見込まれます。

移行プロジェクト完了後も、保守運用プロジェクトが続いたり、新たなカスタマイズ案件が発生したりするため、直近5年はこのようなバブルが続くのではと見ております。

SAPフリーランスとして独立するメリット

メリット①同レベルの案件でも収入が増える

SAPに限らずですが、独立することで正社員に比べて高い報酬を得ることが可能です。
同じ案件に入るとしても、コンサルティングファームに在籍時の倍は貰えることが多いです。

メリット②自由な働き方

自分のスケジュールに合わせて働くことができ、仕事とプライベートのバランスを取りやすくなります。

メリット③多様な案件に挑戦できる

コンサルティングファームでSAP案件に参画すると、数年間1つのプロジェクトのみに専念することも多いです。
一方、独立すると様々なプロジェクトに参画することもできるためで、色々な業界・フェーズの案件にて経験を積むことができます。

SAPフリーランスとして独立するデメリット

デメリット①自己管理の必要性

契約管理や税務処理などすべて自分で行う、もしくは、お金を払って外注する必要があります。
エージェントを活用することで、ある程度の手続きは効率的に行えるため、利用をお勧めします。

デメリット②キャリアの孤立感

コンサルティングファームの社員と同じチームで参画したりなどはありますが、やはりフリーランスになると人との交流は積極的に作りに行かないと減ってしまう傾向にあります。

エージェントが教える年収アップの方法

実際に年収アップしているフリーランスを間近で見ている側として、SAPコンサルとして年収をアップするための方法を紹介します。

上流/PM案件に参画

イメージ通り、構想策定や要件定義フェーズなど上流案件の方が、下流の開発担当よりは高単価なことがほとんどです。
また、下流フェーズでもPMなどマネジメントができる人材は希少なため高単価です。

ファーム在籍時に上記のような領域の経験があると良いですが、ない場合はPMP等の資格でスキルをアピールするのも一手です。

資格取得

SAP認定コンサルタントの資格を取得することで、市場価値を高めることができます。
本質的には実務経験・スキルの方が重要ですが、ファーム時代とは異なりフリーランスとなると書類選考やクライアント面談があります。

そこで資格を持っていることで比較的案件に入りやすかったり、資格保有者を必須としている募集もあったりするため、単価アップに資格は役立つでしょう。

商流を浅くする/直請け

契約に係る中間業者減らすことで、手数料(マージン)を削減し報酬を最大化できます。
一方、企業側としては一個人と直接契約することはリスクが大きく、稟議が通らないといったケースもあります。

また、人脈があれば案件獲得しやすいですが、ない場合に直接案件を獲得するには営業活動が必要です。
営業に費やす労力を鑑みると、エージェントなど案件紹介サービス、中でも商流の浅い案件を持っているサービスを利用するのが良いと考えます。

最後に

SAPフリーランスコンサルタントの需要は高まっていく一方、フリーランスとして成功するための競争は激化しているとも言えます。
エージェントをうまく活用し、自己のスキルを最大限に活かして、高単価の案件を獲得しましょう。